ダニにとって住み心地の悪い家

ダニにとって住み心地の悪い家

投稿日/2016/10/05

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 戦後日本が復興する中で住宅業界は何とか社会への住まい供給の役割を果たしてきま した。

そうするうちに「すきま風」が悪の代名詞になり、機密性を高めた住宅が重要 視されて今に至っていると思います。

この中で出てきた問題が湿気、つまり湿度問題です。

機密性を高め、「すきま風」を 封鎖していくうちに風通しの悪い家になり、湿気も閉じこもり、日中夜間は温度を人 工的に上げ、寝る深夜は極端に温度が下がる家作りとなりました。
そうすると戦前の 頃の住宅とは違う環境が出てきたのだと推察します。

そこで住宅に住み着きだしたのがコンマ数㍉の微生物「ダニ」でした。

湿気を好み、 カビと共存。ペアとなって湿度の高い環境に住み続ける。ダニは目に見えにくく、戦 後住宅の中では見た目のデザイン性と比べあまり重視されてこなかった。そこでシッ クハウス、ハウスダストなど問題が出てきて注目されだした。

しかし、ダニの問題はいまだに解決していません。薬剤や一部の乾燥法など局所的な 対処法が主流で家の中から全て追い出してしまう方法を見いだせない状況です。

  ダニカビにより呼吸器系統の様々な病気も発生しアトピーなど皮膚への問題も出ていま す。これらを解決するには家からダニを撲滅するしかないのです。

  ソーラーサーキットの家(健康一番の家)に住み初めて2年なりますが、子供の扁桃 腺の病気も完治。私もほとんど風邪をひきません。

入居時にはダニ、カビの検査も実 施し基準値を大幅に下回っていました。

今でもこの基準を維持していることは住む実 感として感じています。この家は正にダニにとって「住み心地」が悪いのです。つま り人間にとっては「住み心地」がいい。

戦後日本の住宅はダニにとって「住み心地」のいい住宅を建設してきた。今後はダニ にとって「住み心地」の悪い住宅を目指すターニングポイントではないでしょうか。

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